これって熱中症??熱中症になるとどんな症状がでるの??

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お子さんが、めまい、たちくらみ、筋肉の硬直・痛み(こむら返り)、気分不良、吐き気、だるさなどを訴える時は熱中症になっていることがあります。特に、幼児期では、顔が赤くなったり、ひどく汗をかいたりなどしている場合は熱中症を起こしている可能性があります。さらに、体温が40°Cを超え、呼びかけへの反応がおかしい、まっすぐ歩けないなどの運動異常があるときは、重症である可能性が高く、その場合は速やかな救急要請が必要になります。

熱中症の症状

熱中症の症状は、軽いモノから順に、
 I度  熱痙攣と熱失神(軽症)
 II度  熱疲労(中等症)
 III度 熱射病(重症)
の3つに分類されます。

I度~軽症~
・体温 平熱~38°C未満
・大量に汗をかいている
・顔色が蒼白
・皮膚が冷たい
・嘔気・嘔吐、腹痛
・四肢の痙攣
・めまい、たちくらみ、失神

II度~中等症~
・体温40°C未満
・汗をかいている
・顔色が蒼白
・嘔気・嘔吐、めまい
・痛みを伴う筋肉の痙攣
・呼吸がはやい、脈がゆっくり
・血圧がやや低下している
・意識状態が悪い
・脱力感
・興奮状態

III度~重症~
・体温40°C以上
・汗をかいていない
・皮膚が赤い
・皮膚が乾燥している
・嘔吐、下痢
・脈がゆっくり、血圧が低い
・意識がない

重症度別の対応としては、Ⅰ度は現場にて対処可能な病態、Ⅱ度は速やかに医療機関への受診が必要な病態、Ⅲ度は採血、医療者による判断により入院(場合により集中治療)が必要な病態になります。

熱中症の正しい対応方法!

熱中症かな、と思ったら・・・
・涼しいところへの避難:日陰やできればクーラーの効いている室内へ。
・脱衣と冷却:衣服を脱がせて体の熱を逃がし、うちわや扇風機で扇いだり、濡れたタオルで全身を拭う。氷嚢があればそれを首、脇の下、太ももの付け根にあてて血液を冷やす。

熱中症への対応はまず、運動をしている場合には、運動をやめ、涼しい風通しのよい場所へ移動させます。できれば、クーラーの効いた室内が望ましいです。その後速やかに医療機関を受診し、適切な処置を受けることが重要です。重症度によって治療法は異なりますが、治療の基本は、速やかな身体の冷却と、水分、塩分補給による脱水状態の改善です。応答が明瞭で意識がはっきりしていれば、水分の経口摂取は可能です。強い吐き気の場合や意識障害がある場合は点滴が必要になります。

次に、上がった体温の冷却法についてご説明します。
以下の4つの方法を利用し、効率的に冷却することが重要です。
①放熱:環境温度を下げる→涼しい場所に移動する。衣服を脱がせて体から熱の放散を助けます
②伝導:低温の液体との接触→冷水浴、水枕、クーリングマットなど使用する。氷嚢があれば太い血管が皮膚の直下を流れている首、脇の下、太ももの付け根に当てるのも有効です
③対流:送風により体の周囲の熱の発散を遮ってるものを取り除く→うちわで扇いだり、扇風機などで風を送る
④気化:湿度の低い環境下で体表へ水滴噴霧し気化熱で体温を下げる。水滴の温度は体温よりやや低い程度の微温湯が表皮の血管収縮を起こさず効率的。→濡れたタオルで体をふく

体を冷却することは、医療機関を受診しなくてもすぐにできる対処法です。状態が悪い時は、ここでご紹介した体を冷やす方法を行いながら、速やかに医療機関を受診しましょう。

熱中症を防ぐには?

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冒頭でご説明した通り、熱中症は、重篤な症状をきたしますが、予防可能な疾患であり、発症させないことが重要です。高温多湿下での運動、小児ではとくに運動をしていなくても高温多湿下で長時間過ごすこと、汗が多量に出ているにもかかわらず塩分などを含まない水分を摂取することは重度の熱中症を発症させる危険があります。

・熱中症になりやすい環境(運動時、もしくは運動していなくても高温多湿の室内で長時間過ごす場合など)では、適度な水分補給を心がけてください。
・お茶や水など塩分を含まない水分の摂取だけでは、体内に水分を十分に吸収させることができません。
・塩分が含まれている経口補水液(OS-1など)が適していますが、予防であればスポーツドリンクでも構いません。(厳密には予防という観点からはスポーツドリンクでの頻回な摂取でも問題ありませんが、飲みやすくするという観点からスポーツドリンクは塩分が少なく、糖分が多い特徴があります。)
・推奨されている飲水量は高齢者を含む学童から成人が500~1000mL /日、幼児が300~600mL /日、乳児が体重1kg当たり30~50mL /日を目安としています。
 

熱中症は予防が大事!

熱中症は暑さに慣れていない人が多く発症する傾向にあります。予防の一つの方法として、日頃から適度に外で遊ぶことをを奨励し、体を暑さに慣れさせることも大切です。

熱中症は命を落とすこともある重篤な病態です。熱中症の予防を心がけ、ここで解説した重篤な熱中症の症状(特に熱が40°Cを超え、発汗がなく、意識状態が悪い)がある場合には速やかに医療機関を受診しましょう。

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白岡 亮平

キャップスクリニック 総院長
小児科専門医

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